2009.07.05

第16節 柏戦(日立台)

■ワールドクラスのドリブルシュートに驚愕

ペドロの「W股抜きドリブル」はホントに神業だった。
後半開始早々、柏DF古賀の不用意なパスをペドロがカット。
まず、その古賀の股を抜いて交わすと、古賀にやや引っ張られながらもドリブル突破。
続いて寄せてきた小林祐を再び股抜きで交わしゴール右に流れると、エリア付近で中央に切り返し、DFを交わしてファインゴール!!
まさにワールドクラスのドリブルシュート。
これをピッチが近い、あの日立台で目撃した人は本当に幸せだ。
多くの人の記憶に残るゴールシーンとなるだろう。

■『男気のあるアタック』

今朝の日本経済新聞スポーツ欄は、写真付きで新潟のゲームがピックアップ。
『走る新潟 圧巻4発』
『チーム一丸、攻めに徹す』
のタイトルで、
「ウイングのペドロジュニオールと矢野は力ずくで突破を図る。CF大島にくさびのパスが入ったら、MFのマルシオリシャルデスと松下が猛然と支援に入る。こういう男気のあるアタックを見せられると、チーム全体のテンションが上がる」
と新潟の特徴を説明。
さらに、
「守っては、相手に身体を強く寄せ、しつこく足を出す。その詰めの一歩が柏の攻めを狂わせていく」
「ボールを奪取すれば誰かが瞬時に動き出し、2人、3人が急行し、連動していく」
と解説。
最後には、
「速攻が詰まったらモードを切り替える。ゆったりつなぐことから始め、サイドチェンジのパスが出たとたんまたスピードアップする」
と、相手に引かれても攻めの工夫が出てきたと評価した。
とても最近まで「引かれた相手をどう崩すか」に苦しんだ新潟に対する評価とは思えない絶賛振りだが、よくぞ短期間でここまでチームを修正してくれた。
やっぱり鈴木監督は凄い。
こういったプレー、コンセプトは、鈴木監督が就任以来目指してきた姿じゃないかと思う。
経年によるチームへの浸透、システムの変更、新戦力の獲得により、それが漸く今年花開いたとでも言うべきか。
今の新潟には、ブレのない、揺るがない強固なチームの基礎がある。
「新潟は強い」。
そう言っても、恐らく違和感を覚える人は少ないはずだ。

■採点・寸評

GK北野〔7.0〕 スーパーセーブを連発。間違いなく完封勝利の立役者。
DF内田〔6.0〕 菅沼に裏を狙われたが的確に対処。タイミング良い攻撃参加も。
DF千代反田〔6.0〕 エリア付近での危ういプレーもあったが、粘り強く守った。
DF永田〔6.5〕 的確な判断と安定感で、負傷明けを感じさせない充実度。
DF中野〔6.0〕 守備面では文句ないが、攻撃面での判断力改善に期待。
MF本間〔6.5〕 献身的な運動量で攻守に貢献。ゲームメイクも巧だった。
MFマルシオ〔6.5〕 豊富な運動量と高い技術で中盤を支配。1得点。
MF松下〔6.0〕 速くて低いFKで先制のオウンゴールを誘発。
FW矢野〔6.0〕 力強い高速ドリブルで相手を翻弄。相手のCKも良く弾き返した。
FW大島〔5.5〕 今日もポストプレーで貢献したが、いまひとつ精彩欠く。
FWペドロ〔7.5〕【MOM】 ワールドクラスのドリブルシュートで観客を魅了。2得点。

FWヨンチョル〔6.0〕 積極的な仕掛け、強烈な枠内シュート1本。
DF酒井〔―〕 時間短く評価なし。
FW田中〔―〕 時間短く評価なし

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2009.07.04

第15節 名古屋戦(東北電ス)

■松下、好調を維持し2得点

松下が序盤からエリアの中に侵入する積極性をみせ、早い時間に先制。
ペドロのポスト直撃シュートにしっかり詰めて得点を決めると、今度はペドロとのパス交換でエリア内に侵入しファインゴール。
これまでも正確なプレイスキックと縦横無尽に駆け回る献身的な守備で活躍してきた松下だが、この日は前半だけで2ゴールを決め、後半もハットトリックを狙って貪欲にシュートを放った。
ナビスコカップでは、貴章に代わるFWとして活躍した松下。
「FWの経験が積極性を高めた」と本人も話したとおり、2列目からでも積極的にゴールに向かう姿勢が奏功したようだ。

■カウンター狙いと3点目

玉田のゴールであっさり同点に追いつかれたかと思ったが、その前にダヴィが千葉を押さえ込んだとしてファールの判定。
録画を見てもファールを取られるような場面に見えなかったが、ダヴィの素行が災いしたのか、とてもラッキーな判定だった。
これにイライラしたマギヌンが激しく足の裏を見せたファールで2枚目イエロー。
ただ、1枚目はレッドでも文句を言えなかっただけに、2枚目はやや厳しく取られたようだった。
後半は、追い討ちをかけるかのように一人多い新潟が守備を固めてカウンター狙いに。
この状況ではそれが一番相手に堪える戦術だろう。
実際、一人少ない名古屋は攻撃に出てきてもパスが繋がらず、ボールを奪ってのカウンターが見事にハマり、ペドロを中心に何度も名古屋ゴールを脅かした。
ここで3点目が入れば楽々勝てたゲームだったが、3バックに変更した名古屋ディフェンス陣も最後のところで踏ん張り、もう1点がなかなか決められない。
そうこうしているうちに、アディショナルタイム4分を大きく過ぎても鳴らないホイッスルに焦れた新潟が、最後の最後で集中を欠き失点。
この辺が課題と言えなくもないが、まあ、負けるゲームではなかったと思う。

■採点・寸評

GK北野〔5.5〕 特別良くもなかったが、良いセーブもあった。
DF内田〔6.0〕 積極的な攻め上がりとクロスで攻撃の起点に。
DF千代反田〔6.5〕 身体を張って相手2トップを抑え、シュートブロックも冴えた。
DF千葉〔6.0〕 久々スタメンで及第点。ダヴィに負けない強さを見せた。
DF中野〔5.5〕 目立つプレーはなかったが、攻守に安定感。
MF本間〔5.5〕 負傷で途中交代となったが、マギヌンの退場を誘発。
MFマルシオ〔6.5〕 ペドロとのホットラインと最後まで走り抜く姿に感動。
MF松下〔7.0〕【MOM】 積極姿勢でゴール2発。縦横無尽に駆け回り存在感示す。
FW矢野〔6.0〕 力強く速いドリブルは健在も気合空回り。守備では今日も貢献。
FW大島〔6.0〕 安定したポストプレーで貢献。両サイドと2列目の攻撃を引き出した。
FWペドロ〔6.5〕 キレのあるドリブル突破で観客を魅了。最後まで相手DF陣の脅威に。

DF純マーカス〔5.5〕 慌てずプレーし守備面で貢献したが、ゲームメイクに難あり。
DFヨンチョル〔5.5〕 積極的な仕掛けは不発だったが、可能性のある動きに○。
FW田中〔―〕 時間短く評価なし

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2009.06.21

第14節 G大阪戦(万博)

■SH24、CK17を凌ぐ

さあ、やっとリーグ戦が再開した!
ブログの方は仕事や他のプライベートな遊びも忙しくて全く更新できなかったが、また新たな気持ちで出来るだけブログを更新して行こうと思う。

ゲームは終始ガンバが主導権を持つ展開。
前半も耐える場面が多かったが、「そうやって圧倒されながら失点しないときは、逆にポコンと点を取れる」という典型的なパターンどおり、矢野貴章が叩きつけるシュートで先制。
やっぱりサッカーってそういうもんだ。
先制してしまえばこちらのペース。
アウェイだし、守備に集中しつつカウンター狙いという、ハッキリとした意思統一が図られる。
後半は疲れも見えて必要以上に押されまくり、何度も危ない場面があったが、新潟はガッチリ引いて集中した守備で守りきった。
終わってみればシュート数はガンバ24に対し新潟はたったの7。
コーナーキックはガンバ17、新潟2という数値が示すとおり劣勢だったが、新潟は17本のコーナーキックを本当に良く凌いだ。
新潟の守備陣は、チョジェジン、ルーカスに競り合いで勝てていた訳じゃなかったが、数でゴール前を固め、良くシュートコースを切って、コーナーになっても安全なクリアを優先した。

■手数の多いガンバに助かる

ガンバとしては「再三の猛攻もバーやポストに嫌われた」という見方もあるが、西野監督が「深刻だ」というとおり、3戦連続無得点のガンバに迫力はなかった。
ゴール前での攻めにスピードがなく、手数だけかけるガンバ。
北野は試合後「もう一本パスを回してくれて助かった」とコメントした。
確かにそんな場面も多かった。
まあ、簡単に言えば「遠藤がいなくて助かった」ということになるとは思うが。

■採点・寸評

GK北野〔6.5〕 再三のピンチをナイスセーブ。播戸と競り合ったシーンなど積極性も。
DF内田〔6.0〕 冷静な守備で貢献。タイミング良い上がりで先制の起点に。
DF千代反田〔6.5〕 相手ツートップに身体で負けず、集中した粘り強い守備で無失点。
DF永田〔6.5〕 怪我交代は不運だったが、マークの受け渡しも良くできた。
DF松尾〔4.5〕 フィードの精度悪く、エリア付近でボールを奪われる決定的なミスも。
MF本間〔6.0〕 献身的なカバーリングで奮闘。ゴール前では中澤のヘッドをセーブ。
MFマルシオ〔6.5〕 攻守に大奮闘。劣勢を払拭するスーパーゴールで試合決める。
MF松下〔6.0〕 精度の高いプレイスキックと豊富な運動量で攻守に奮闘。惜しいミドルも。
FW矢野〔7.0〕 【MOM】代表疲れをものともせず先制弾決める。ゴール前の守備でも大活躍。
FW大島〔5.5〕 ディフェンスを引きつける役割果たしたが精彩欠く。1アシスト。
FWペドロ〔6.5〕 ドリブル突破とキープ力で存在感。周囲を活かす意識も感じられた。

DF中野〔5.5〕 攻撃面では目立った活躍なかったが、守備に専念しピンチの芽を摘む。
DF千葉〔5.5〕 慌てる場面もなく集中してプレー。ボール奪取やシュートブロックも見せた。

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2009.04.26

第7節 大宮戦(埼スタ)

■マルシオのゲーム

ペドロを欠いたこの試合、結局、終始ゲームを動かしたのはマルシオだった。
埼スタの水捌けは非常に良く、あの雨の割りにピッチコンディションは良い方だったが、それでも足元を滑らせる場面が続出。
裏のスペースにボールを出しても追いつけず、シュートもパスも微妙に狂うコンディションに加え、大宮のパク・ウォンジェと金澤慎からきついマークを受けたマルシオは、前線の三人との連携に苦しんだ。
それでも高い技術と惜しみない運動量でゲームを動かし、自ら放ったシュートも4本。
決定機では2度枠を外してしまったが、最後の最後で大きな仕事をやってのけた。
クロスが偶然入ったラッキーなゴールに見えなくもないが、本人は「(浮き球を)誰かが決めれば良し、触らなくてもゴールに入るような、危険なボールを狙ったのさ」と、計算通りの一撃だったことを強調。
その割りに控えめな喜び方だったが、確かにあの位置から打つ「危険なボール」はマルシオの得意な形。練習どおりの成果だったと信じよう。
マルシオをしつこくマークしていた金澤が退場になったことも幸いしたかもしれない。
いずれにせよ、この日の主役はマルシオで間違いない。

■採点・寸評

GK北野〔6.0〕 デニスマルケスの強烈シュートを紙一重でセービング。
DF内田〔5.5〕 冷静な守備で貢献。マルシオとのワンツーで良いクロスも。
DF千代反田〔6.0〕 裏を取られた場面もあったが、粘り強い守備で無失点。
DF永田〔6.0〕 ミスなく的確な守備と、積極姿勢で攻め上がり良いクロスも。
DFジウトン〔5.5〕 パスミスとキックミス連発したが、1vs1で強さ発揮。
MF本間〔5.5〕 守備意識高く奮闘したが、パスミスやボールを奪われる場面も。
MFマルシオ〔7.0〕【MOM】 豊富な運動量と高い技術で攻守に大奮闘。シュート4本。
MF松下〔6.0〕 ボレーはバーを叩くも、良い飛び出しみせる。
FW矢野〔5.5〕 セットプレーの守備で活躍も、攻撃面ではチャンス作れず。
FW大島〔5.5〕 ポストプレーで貢献。シュートも打ったが精度を欠いた。
FWヨンチョル〔6.0〕 ドリブル突破で存在感。中盤ではボールを落ち着かせた。

FW田中〔6.0〕 鋭い飛び出しで流れを引き寄せ、ショートコーナーで決勝をアシスト。
MF千葉〔―〕 時間短く評価なし。

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2009.04.12

第5節 京都戦(西京極)

■ダブルボランチで安定

マルシオの穴はやはり大きかったですね。
京都のプレスが早く、中盤でのボールキープもままならず、あちらこちらでミスが連発しました。
内田の起用は、中盤でのボールの保持とパス・クロス精度を期待してのものだったと思いますが、マルシオのように個人技で相手をかわし、素早く攻撃に展開できるようなことまでは、代役として務めることはできませんでした。
松尾も誤算。
相手に詰められると、焦りからミスを連発。
受け手のポジショニングも悪いとかいろいろあったかも知れませんが、走れない松尾の裏を突かれ、何度も攻め込まれました。

鈴木監督は後半途中から松尾を交代。
内田を本来の右SBに戻し、松下を前目のボランチに据えて4-4-2にシフトチェンジすると、ボールポゼッションが安定し、俄然新潟のペースとなりました。
鈴木監督も、中盤での不安定な危うさと、松尾のところをケアしたことはさすがだと思いますが、個人的には後半開始から変えて欲しかったと思います。

■広島戦に向けて

まあ、負けることもあります。
元々新潟には「他を圧倒する強さ」などなく、1戦1戦、地道に勝点を重ねていくしかないのですから。
大島のシュートも一発で決まる時もあれば、何度やっても決まらないこともあります。
これまで最高だと思っていたW充の守備も、この日のように突然綻ぶこともあります。
切り替えるしかありませんね。
ただ、終盤の猛攻は、やはりそれなりの順位にいることの証でしょう。

マルシオの代役、次に名乗りを上げるのは誰か?
ただ、4-3-3が機能していたのは、マルシオみたいなテクニシャンが中盤で良いタメを作ったり、中央を突破することができたからとも言える訳で、マルシオの代役を探すより、昨日のようにシステムを変更した方が良いかもしれません。
広島は中盤が上手いから手強いです。
三門が出てくるようなことになれば面白いですけどね。

■採点・寸評

GK北野〔5.5〕 立ち上がりの失点以外は、可もなく不可もなく。
DF松尾〔5.0〕 良い場面もあったが、ミス多く、精度欠き、リズム崩す。
DF千代反田〔5.0〕 全般に粘り強く対処したが、失点時の対応は拙かった。
DF永田〔5.5〕 フィードの精度を欠きミスもあったが、1対1などさすがの対応。
DFジウトン〔5.5〕 回数は少なかったが、攻撃参加は可能性を感じさせた。
MF本間〔6.0〕 相変わらず守備面の貢献は大きいが、攻撃面弱い。
MF内田〔5.5〕 マルシオの代役ならずも、惜しいシュートやSBで安定感。
MF松下〔6.0〕 安藤に再三削られるも、闘志を見せシュート3本。
FW矢野〔5.5〕 守備ではクロスを弾き返し貢献したが、攻撃面では精彩欠く。
FW大島〔5.5〕 再三決定機を外すも、それまでの動きは良かった。
FWペドロ〔5.5〕 マークされながらもドリブル突破で打開を図り、チャンスを作る。

FWヨンチョル〔5.5〕 サイド突破で流れを引き寄せたが、最後がいま一つ。

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2009.04.05

第4節 横浜FM戦(東北電ス)

■攻守に最後まで貢献=矢野貴章=

試合当日は休日出勤だったので、帰宅して、夕食を食べに外に出て、やっと7時過ぎからスカパー観戦。
今回は完全に情報遮断できたので、一応あの感動を味わうことができました。
でも、やっぱりスタジアムで見たかった・・・。

まあ、このゲームは矢野貴章に尽きます。
前半から守備面で決定機を防いだり、横浜のDFからしつこいマークにあいながら、腐ることなくひた向きにプレーを続け、最後まで運動量を落としませんでした。
大島のゴールはオフサイドになりましたが(あれは確かにオフ)、あのプレーも良かったし、最後のゴールも諦めず走り続けた結果です。

あと、横浜のキムを前線に上げる作戦には助かりましたね。
コーナーが何本も続いた時はかなりドキドキしましたが、ワンタッチでボールをつながれ崩しに来られるより、キムをターゲットに長いのを入れてこられる方が守りやすかったように思います。
W充+勲を中心に、本当に良く全員で守りました。

■採点・寸評

GK北野〔6.0〕 バックパスで肝を冷やしたが、良く弾き、良く止めた。
DF松尾〔5.5〕 前半はミス多くリズムを崩したが、後半は攻撃参加で良い働き。
DF千代反田〔6.0〕 粘り強く相手をマーク。193cmのキムにも仕事をさせず。
DF永田〔6.0〕 裏を狙われ苦労したが、良く読んで集中したプレーで守りきる。
DFジウトン〔6.0〕 攻撃参加少なく持ち味出せなかったが、良いクロスで1アシスト。
MF本間〔6.0〕 豊富な運動量と献身的なカバーリングで、守備面の貢献大。
MFマルシオ〔6.5〕 個人技からチャンスを作り、先制弾で新潟に力を与えた。
MF松下〔6.0〕 前半は今一つも、決勝弾に結びついたスルーパスは見事。
FW矢野〔7.5〕【MOM】 守備での貢献大きく、最後まで走り劇的な決勝ゴール。
FW大島〔6.0〕 最後まで得点に意欲。最初のシュートやオフサイドの場面は惜しかった。
FWペドロ〔6.0〕 スピードあるドリブル突破も見られたが、決定機は作れず。

FWヨンチョル〔6.0〕 サイド突破に意欲。最後はスピード活かし最高のアシスト。

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2009.03.29

ナビスコ第2節 磐田戦(東北電ス)

■右サイドが沈黙

ディフェンスラインを下げ、中央をガッチリ固めたジュビロ。
新潟は概ねボールを支配したものの、サイド攻撃の連携が合わず、逆にロングボールからのカウンターで再三ピンチを招くなど、スッキリしない内容でスコアレスドローとなった。

新潟はルーキーの酒井高徳が再び右SBで先発したが、右サイドの起点を作れないどころか、右ウィングのヨンチョルや右インサイドハーフのマルシオとの連携も合わず、右からの攻撃が沈黙。
持ち前のスピードで競り合いに勝つなど良いプレーもあったが、今日は少し残念な内容に終わってしまった。
「ウッチーがいてくれたら・・・」と思った人は多かったに違いない。
とは言え、酒井高徳はまだまだこれから伸びていく逸材。今後に期待しよう。

右サイドに関しては、矢野貴章が入ってから随分活性化した。
貴章も今一つ本調子ではなかったが、サイドを広く使い、そして仕掛けた。
ヨンチョルも左に回ってからは周囲と上手く連携し、エリア内にドリブルで切り込みシュートを打つなど躍動感が出た。
ペドロジュニオールも個人技で再三突破を試みたが、固いディフェンスに寸前のところで封じ込まれてしまった。
やはり、もっと両サイドにワイドに展開し、ガッチリ中に絞ったディフェンスを引っ張り出す工夫が必要だったかも知れない。

■採点・寸評

GK北野〔6.0〕 再三のカウンターに遭い、寸前のところで良く止めた。
DF酒井〔4.5〕 ミス多く、連携を崩す。攻撃時は自身なさそうにプレー。
DF千代反田〔5.5〕 慌てた場面もあったが、身体を張ってジウシーニョに対処。
DF永田〔5.5〕 不用意なパスでピンチを招き、カウンターの対処も危うい場面が。
DFジウトン〔5.5〕 安易な飛込みから守備でピンチ招くも、積極的に攻撃参加。
MF本間〔6.0〕 良くボールを繋ぎ、ゴール前ではボールを掻き出す。
MFマルシオ〔5.5〕 個人技見せた場面もあったが、決定機は作り出せず。
MF松下〔6.0〕 良く動きジウトンをフォロー。良いシュートも1本。
FWヨンチョル〔5.5〕 前半は連携が合わず沈黙したが、後半は左で存在感。
FW大島〔5.5〕 前線で攻撃の起点を作れず、シュート1本に終わる。
FWペドロ〔6.0〕 鋭いドリブルでエリア内に切り込むが、堅い守りに決められず。

FW矢野〔6.0〕 サイドで起点を作り、右サイドを活性化。守備でも貢献。
DF松尾〔5.5〕 出場直後ピンチを招くも、徐々に勘を取り戻す。
MF田中〔―〕 時間短く評価なし。

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2009.03.22

第3節 大分戦(九石ド)

■及第点のスコアレスドロー

スコアレスドローで、シュート数は大分8:新潟6と少ない試合だったが、お互い結構攻めて良く守ったなかなかの好ゲームだった。
GK北野は、数多く飛んできた枠内シュートを良く止めた。
確かに正面が多かったが、北野の予測が冴えていたこともあったと思うし、永田・千代反田が上手くコースを限定させていたという場面も見られた。
特に千代反田の守備が良かった。
競り合いで負けていなかったし、シュートブロックにパスカットと良く守った。
内田の予期せぬ怪我交代で大役を命じられた酒井高徳も、まずまず良かったと言えるだろう。
途中まではリスクを犯さず手堅いプレーに徹し、物足りなさも感じていたが、後半は金崎との攻防で見応えあるプレーの連続。良く踏ん張った。

このゲーム最大の難敵は剥がれ易い「芝」。
千代反田も「ディフェンダーはどうしてもリアクションで動くので、行こうと思っても『すべったら』と踏み出せない部分はあった」と、やり辛さを口にした。
クロス精度の悪さもパスミスも芝の影響は大きく、ちゃんとした芝ならお互いもっと走れたし、ゲームも動いたと思う。
こんなコンディションでホームゲームを戦う大分が、少しだけ気の毒に思えた。

開幕から4点、2点と取ってきた新潟。
新潟は、大分3バックのサイドを貴章・ペドロで攻め立てたかったが、慎吾や藤田が引いてきたため、サイドからの崩しが殆どできなかった。
ここで無得点となると物足りない感じがするが、大分は昨年17試合も完封したチーム。
こういうゲームをアウェイでしっかり勝点を積める強さも、今年の新潟は持ち合わせている。

■「技術委員会」の分析

スカパー!アフターゲームショウ。野々村さんの「技術委員会」では、「今年の新潟は何が良くなっているのか?」を分析。
野々村さんによれば、最大のキーマンはペドロジュニオール。
まず、前線からのディフェンスでボールを奪うと、マルシオと二人のパス交換で十分な時間を作り、その間にSBの内田やジウトンが攻撃に上がってきてパスを受ける。だから攻撃が厚くなると解説。
VTRを使いながら、「ジウトンなんかは、この間に50mくらい一気に走ってきが、その6~7秒を二人のパス交換で作れるところが凄い」と話し、「去年の新潟にはなかったこと」と変貌振りを讃えた。
また、マルシオとの連携については、いくつかのシーンを用いてその巧みさと関係の良さを解説。
特に、大島が外したあのシーンでは、マルシオが一番予測されやすいコースにスルーを出さず、やや違うところに出したのをペドロが感じ取って反応したところを絶賛。
さらに、エリア内でディフェンダーに引っ張られながら切り込み、一人で打開してフィニッシュまで持っていく強さを見せたところが、去年の新潟とは大きく違うところだと解説した。
さすが野々村芳和。良く見ている。

ただ、今後は相手チームにも十分研究され、パスの出しどころであるマルシオはかなりハードなマークに遭うだろうし、マルシオが持った時、ペドロのマークはよりきつくなるだろう。
そうなった時松下の動きは重要だし、貴章や大島へのマークが緩くなれば、別なところからのチャンスも増えるというもの。
新潟のサッカーは、まだまだ進化する可能性が十分にある。

■採点・寸評

GK北野〔6.5〕 幾多の枠内シュートをガッチリキャッチ。慎吾のブレ球もセーブ。
DF内田〔6.0〕 攻撃の起点となり序盤を組み立てたが、無念の怪我交代。
DF千代反田〔6.5〕 シュートブロックにパスカット。競り合いでも負けなかった。
DF永田〔6.0〕 ウェズレイの動きに手を焼いたが、集中切らさず踏ん張った。
DFジウトン〔5.5〕 積極的に攻撃参加し、守備もまずまずだったが、ハンドで減点。
MF本間〔5.5〕 ピンチ招いたミスもあったが、豊富な運動量で攻守に奮闘。
MFマルシオ〔6.5〕 ペドロに何度も鋭いパスを供給し、FKではポスト直撃。
MF松下〔5.5〕 良い飛び出しもあり悪くなかったが、今一つ攻撃に絡めず。
FW矢野〔5.5〕 守備でも貢献し、良いドリブル突破も見せたが、シュートゼロ。
FW大島〔5.5〕 前線で攻撃の起点を作れず、ペドロからの決定機も外す。
FWペドロ〔6.0〕 マルシオとの連携で崩し、鋭いドリブルでゴールに迫った。

DF酒井〔6.0〕 突然の大役で手堅いプレーに徹したが、金崎を抑え踏ん張った。
FWヨンチョル〔―〕 時間短く評価なし。

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2009.03.16

第2節 鹿島(東北電ス)

■前半は完璧

キックオフ直後のプレー。矢野貴章が素早いプレッシングでボールを奪うと、スピードのあるドリブルで一気に前線へ。
惜しくも切り返しをミスしてゴール前の大島にパスは出せなかったが、「今日はいける」と予感させるに十分なプレーだった。
鹿島は、韓国遠征を引きずっていたのか今一つ試合の入り方が緩く、新潟のガツガツとしたプレスでお得意のパスが通らない。
先制を許してからは王者鹿島にも焦りが見えた。
中盤のボールの出しどころを狙っていった作戦が奏功し、伊野波からボールを奪ったマルシオが個人技でディフェンダーを翻弄し、左サイドを上がったペドロに絶妙なスルーパス。
2試合連続となる理想的な形から追加点を奪った。

内田篤人は、「ACLで4失点、今日も2失点。『今日もか』と思った。疲れはないと思うし、自分自身も疲れてはいない」とコメントした。
意外だが、さすがの王者鹿島でさえ、2点目を取られてガクッとしたようだ。
新潟は追加点を奪って「気が楽になった」(本間勲)と言うとおり、畳み掛けるように攻めたてると、鹿島はなす術もなく多くのシュートを浴びた。
小笠原がスタメンでなかったことに感謝したい。

■貴章のウィング

4-1-2-3システムでは、1ボランチの両脇にスペースができやすいため、ディフェンス時にはウィングも下がって守備をしないといけない。
昨日の試合では、内田がゴール中央寄りに絞っていたので、貴章がサイドを固め新井場を抑えた(後半はSBに入ったダニーロを抑えた)。
後半は一方的に押し込まれる展開となり、貴章もディフェンシブな役割をいっそう担うことになってしまったが、それでも攻撃に転じたときは右サイドを駆け上がり、その運動量は最後まで落ちる事がなかった。
4-1-2-3はカウンター攻撃に適したフォーメーションだが、攻撃に転じたとき、全員が一斉に前に出ることが必須条件だ。
昨日の後半は、中盤に疲れが見えてきて攻守の切替が遅くなり、前半のような攻撃ができなくなってしまったが、そんな中で貴章は一人攻守に奮闘していた。
鹿島の猛攻を最後の最後の1点で抑えられたことは、貴章の貢献が非常に大きかったと思う。
貴章は、新しいポジションで自身が持つ特徴・ポテンシャルを見事に開花しつつあると思う。
昨シーズンは、ゴールを背にディフェンダーと競り合って負ける貴章を良く見た。
サイドを疾走し、えぐる様に切り込んでくるプレースタイルの方が、貴章にとっても合うのだろう。
今シーズンはこんな魅力いっぱいの貴章をたくさん見ることができそうだ。

■採点・寸評

GK北野〔6.0〕 マルキーニョスのシュートを阻むなど、ファインセーブもあった。
DF内田〔6.0〕 前半は積極果敢に攻撃参加。守備でも貢献した。
DF千代反田〔6.0〕 強烈ヘッドは惜しくも阻まれるも、身体を張った守備に安定感。
DF永田〔6.0〕 絶妙なカバーリングが冴え、フィードの正確性もみせた。
DFジウトン〔5.5〕 ドリブルは見応えあったが、効果的な攻撃には絡めず。
MF本間〔6.0〕 要所でしっかりバランスを取り、攻守に奮闘。ミスも無かった。
MFマルシオ〔6.5〕 高い技術で相手を翻弄。絶妙スルーで追加点をアシスト。
MF松下〔6.0〕 正確なFKで先制をアシスト。攻撃も積極的でシュート2本放つ。
FW矢野〔7.0〕★MOM★ スピードのあるドリブルで右サイドを制圧。守備でも貢献大。
FW大島〔6.0〕 前線で攻撃の起点となり、前半の躍動をもたらす。
FWペドロ〔6.5〕 抜群の決定力で追加点。再三のドリブル突破は相手の脅威に。

FWヨンチョル〔5.5〕 競り合いでは勝っていたが、攻撃では上手く絡めず。
MF千葉〔-〕 時間短く評価なし

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2009.03.08

第1節 F東京戦(味スタ)

■前半硬くなった4-3-3

前半、硬さが出てしまった新潟。
セカンドボールをしばしば拾われ、FC東京に主導権を握られた。
アウェイの開幕戦を、新メンバーで4-3-3。
皆、ポジションに忠実すぎて、人もボールも動かない形となってしまったようだ。
前半16分、フリーの赤嶺が決定機を外してくれたのが幸いだった。
あれで先制されていたらズルズルいったかも知れない。
本来、4-3-3で守る時は、4バックの前に中央を固める3人のMFがいて、そこに両ウイングがぐっと下がって守備をする陣形になるので、全体のスペースがコンパクトに埋まって案外守りやすくなるはずだ。
しかし、昨日は、コンパクトな分お互いが近すぎて意思疎通を欠く場面があったし、ジウトンは安易に飛び込みすぎて、入れ替わりから大きなピンチを招いた。
この辺が課題だろうが、それでも何とか集中を切らさず、前半を無失点で凌いだのは非常に大きかった。

■鮮烈!ジウトン

守備で若干の不安を残したジウトンだったが、前半のアディショナルタイム、最後のプレーとなったCKをヘッドで先制点を決めた。
まあ、ドフリーではあったが、良い時間に上手く決め、鮮烈なデビューとなった。
しかし、鮮烈だったのは先制点だけではない。
ボールを持つと、大きなストライドでガンガン上がる。
スピードもあるし、ドリブルのテクニックもある。
マルシオは外してしまったが、マイナスのクロスも上手かった。
彼のプレーは、まさに「魅力溢れるサイドバッカー」そのものだ。
4-3-3では中盤のMFが中央寄りに位置するため、今後もサイドバックがドンドン上がるプレーが見れるだろう。
昨日もジウトンとペドロジュニュオールが仕掛ける場面があったが、本当に迫力満点だ。
ジウトンは体格も風貌も、映画「GOAL」シリーズのサンティアゴ・ムネスの様で強そうだし、性格は非常に明るいひょうきん者だという。
きっと多くのファンを掴むに違いない。

■“新鮮力”で4得点

この希望に満ちたウキウキ感は、2003年開幕戦(対大宮・埼スタ)に似たものがある。
やっぱりサッカーは点を取る方が面白い。
ジウトンとペドロがサイド攻撃を仕掛け、マルシオや松下がドンドンゴール前に顔を出す。矢野貴章のウィングもかなり良かったし、真ん中では大島がキチンと仕事をしている。
4-3-3はやっぱり面白い。
昨日結果を出したのは新加入の3人。
新シーズンを、新しいシステムで、新加入選手が活躍し、昨年とは全く違うフレッシュなゲームを観ることができた。
今年のアルビレックス新潟は、まさに「新鮮力」だ。
次の鹿島戦も、きっと良いゲームをするに違いない。

■採点・寸評

GK北野〔6.0〕 カボレとの1対1も冷静にセーブ。失点はやむなし。
DF内田〔6.0〕 ジウトンとの守備バランスを重視し、終始堅実なプレー。
DF千代反田〔6.0〕 冷静かつ身体を張ったプレーで前半を無失点で凌ぐ。
DF永田〔6.0〕 要所で踏ん張り1失点に抑える。フィードも良かった。
DFジウトン〔7.0〕 スピードのあるドリブルで絶えず攻撃を仕掛け、自ら先制。
MF本間〔5.5〕 攻守に奮闘したが、ボールを奪われるミスもあった。
MFマルシオ〔6.0〕 決定機を外すも、ペドロに絶妙スルーパスで1アシスト。
MF松下〔6.5〕 豊富な運動量で後半躍動。正確なCKで2点を演出(1アシスト)。
FW矢野〔6.5〕 シュート4本放ち、スピードでも東京ディフェンスを翻弄。
FW大島〔6.5〕 前半は相手のマークに苦しむも、ボール奪取から冷静なゴール。 
FWペドロ〔7.5〕★MOM★ 抜群の決定力で2得点。ドリブル突破も相手の脅威に。

FWヨンチョル〔-〕 時間短く評価なし
MF千葉〔-〕 時間短く評価なし
DF酒井〔-〕 時間短く評価なし

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